J.BROADWOOD & SONS

England/London

ジョン・ブロードウッド アンド サンズ

1927年製造

(※画像をクリックして頂くと、拡大表示されます。)

ピアノ製作メーカーとしては一番古く、老舗メーカーとしての発想であろう、『バーレス フレーム』と呼ばれている鉄骨を採用しているピアノです。

フレームから支柱が取り除かれた枠だけの独特の形です。



全体像

ネームプレート

象牙の取り外された鍵盤

ステップまでがローズウッドのペダル

弦の取り外し

鉄骨の取り外し

Barless Grand Steel Frame

現れた響板

響板の一部にブロードウッド独自の加工が施されています。

飾りの欠損箇所

欠損した腕木

親板の損傷

木工修復:同じ材料(ローズウッド)を使い、

欠損したところを元に戻していきます。

突き板なども同じくローズウッドを使用します。

ペダルの修復

バランスを見ながら成形

仮組み

下地の塗装

下地の塗装を終えた各部品をサンドペーパーで仕上げます。

仕上げ塗装

響板のニスを塗装

本来、ピンブッシュが入っていなかったところにブッシュを入れ、

ピンの保持を良くする為に改良。

鉄骨の塗装

鍵盤の小口にプラスティックを貼り、上面は新品の象牙を採用。

駒ピンの打ち替え

鉄骨を本体に取り付け、張弦の準備作業。

張弦

修理前と修理後

アクションを分解する前に、古いアクションを取り付け、

問題個所を徹底確認する。

ダンパーレバーの分解

ダンパーレバートップの作り直し

左がオリジナルで右が改良して作り直したもの。

古いダンパーフェルトを剥がし、再塗装の後、

新しくフェルトをカットして仕上げる。

新しいハンマーヘッドを取り付け、整調。

譜面台です。

ただの飾り唐草のようにも見えますが、よく見ると何かが見えます。

わかりますか?

完成