工房へ入ってきました。
C.BECHSTEIN
Mod.M
Germany/Berlin
ベヒシュタイン
1926年製造
(※画像をクリックして頂くと、拡大表示されます。)
起こして総点検
鍵盤部分の分解
鉛の錆によるクラックや虫食いは要チェックです。
弦を取り外しました。
鉄骨の取り外し
アクションの分解と修復
ボディーの歪みを修正します。
古いピアノを修復する時は必ず手を入れなければいけないところです。
外装を剥離していくうちに譜面台の真正面にRICORDI&FINZIと云うネームが出現、
脚柱とペダルのライアーの一部に最高級ローズウッドが貼ってあることがわかりました。
なぜそうしていたのか想像するしかありませんが、
リコルディ―はイタリアにある大きな楽譜出版社であり、フィンツィーは1901年誕生、1956年没のイギリスの作曲家です。
これらに繋がりがあったかどうか、名前も合致するかは当方ではわかりません。
下地塗装から中塗り、上塗りと塗り重ね、もとの姿に甦ってゆきます。
ローズウッドが貼ってある部分は生地を活かす塗装にします。
脚の角に黒枠をつけました。
仮組みです。
モダンなデザインになりました。
フレームの再塗装
響板の再塗装
フレームを本体に戻します。
張弦作業
ダンパーレバー修理とヘッドの張替え
欠損していた象牙があったので張り替えました。
残り少ない新品を使います。
アクションを取り付けました、
整調作業にかかります。
完成いたしました。